エレコム金属製極細アップルペンシル交換ペン先レビュー「安物買いの銭失い」

目次

購入した経緯

先日、2年前にApplePencilを購入してからずっと使っていた付属のペン先がついに壊れてしまった。もっと正確に言うのならペンの先っちょがすり減って「中身の具」が見えてしまった。

この状態でも一応使うことは出来る。でも流石にiPadの画面が痛みそうだし見栄えも悪いのでペン先を買うことにしたのだけれど、AppleStoreの4本入り3000円という値段を見てびっくり。Apple製品ということを考えればとっても良心的な価格だと思うけれど、それでも「ペン先で3000円かぁ」と思ってしまうのが貧乏性の性。

私のバイト先の時給は980円、つまり3時間とちょっと働いてペン先4つ。。。貧乏大学生には「うげげ」なプライスだ

Amazonなら少しは値引きされてるかなと少しの期待を込めて、覗いてみるとなんと純正の三分の一以下の価格ー1000円以下ーのペン先がズラズラ出てくるじゃないか

ペン先の数は物によってマチマチだったけど、大体一本あたり500円ほどくらい。純正品が一本/約700円なので200円も安い計算になる。それにペン先なんてそうそう買い替えるもんじゃないと思っていたので、今回レビューする「エレコム金属製極細アップルペンシル交換ペン先:2コ入」を購入した。

そしてそれから2週間後の今、私のApplePencilの先っぽにはエレコムのソレでなく純正品が装着されている。つまりペン先をまた買い直したというワケ、しかもたった14日でだ

後2年使うはずだったエレコムのペン先はすでにゴミ箱にシュートイン

安物買いの銭失いとはまさにこのこと。

というわけで、今回はこれから「エレコム金属製極細アップルペンシル交換ペン先」を買おうとしている皆様方にはこんな思いをしてほしく無い!!との思いでこの記事を書き上げた。

結論は「純正品を買え」です。

結論「純正品を買え」

正直、上の結論を伝えた今、この記事で伝えたかったことの8割はすでに書き終えた。

ので以下に続くのは残り2割の愚痴。なぜ私がたった2週間でこのペン先を買い替えたのかについて話したいと思う。

このペン先が抱える問題は以下の3つ

ただ、1,2に関しては使う人の書き方や使い方の故の問題であるかもしれないのですべての人に当てはまるわけではないかもしれない。でも逆に言えば私と同じ様な書き方・使い方をする人にはクリティカルヒットな問題でもあるので以下のような人は購入を避けるべきだと思う。

  • ペーパーライクフィルムを使ってる人(ツルツルとした筆感より、ザラザラとした筆感のほうが好きな人)
  • 筆圧が強い人(以下リンクの「握りスタイル」な人)

リンク:Fresh Lab様【検証してみた】実は色々あるペンの持ち方

もう買わない理由

その1:ペン先がもろい(個人差あり)

純正品と「エレコム金属製極細アップルペンシル交換ペン先(以下:エレペン先)」を分かつ最大の違いの一つがこのペン先の形状だ。

エレペン先の先っぽは純正ペン先のような三角コーンっぽい形ではなく、金属を使用したボールペンのような形をしている。これは、もちろん単なるデザインではなく「摩耗に強い」「接地点が見やすい」という実用的な2つの利点を備えている

「接地点が見やすい」に関しては、私の使用用途的にそこまで精密な「接地」を求められることがなく、また純正ペン先の「接地」が見づらいと思ったこともなかったので正直良くわからなかった。

けれど、「摩耗に強い」という点でいえば、ペン先を買い替えた理由がそもそも「これまで使っていたペン先の先端がすり減った」だったので結構気になるところ。2週間という短い使用期間ではあったけれど、確かにペン先はとても硬くヤスリで削ってみても多少傷がついたくらいだったので純正品と比べだいぶ丈夫なのだと思う。

そう、エレペン先は摩耗には強い。けれど、でも筆圧にはとても弱かった。

結論の部分でも軽く触れたけれど、私は筆圧が強い。強すぎるということはないと思うけれど結構がっちりペンを持ってカリカリするタイプなのでペン先にはそれなりの負担がかかる。

そして、その筆圧にエレペン先は耐えられなかった。たった9日でペン先の金属が少し曲がり、しまいには書いている途中に取れてしまう状態にすら悪化してしまった。

スポッって抜ける

もう一度言うけど、私の筆圧は最強というわけではない。2Bの鉛筆の芯を折らずに使うことだって出来るしシャー芯だってポキポキポキポキうるさいわけじゃない。ごく一般的な「強い」レベルの筆圧だ。それにグリップを付けているのでその圧もそこそこ弱まっていると思う。けれど、エレペン先はその程度の圧にすら耐えることが出来なかった。

右のエレペン先はプラスチック部分にヒビが入っている
エレペン先と同じエレコム製のグリップ。めちゃくちゃ良い

筆圧が弱い、軽くササッと筆記する人には下の「その2」も合わせて良い製品かもしれないが、私のようにしっかりカリカリあるいはガリガリする人にはとことん不向きな先っぽだと言わざるを得ない。

その3:ツルツルツルツル(個人差あり)

アップルペンシルの筆感を表現するなら「ツルツル」だ。さらに、私のiPadはガラスフィルムが装着されているのでもはや「ツゥルツゥル〜」と言ってもいいかもしれない。そして私はこの「ツゥルツゥル」が苦手だ。私のように筆圧の強い人は紙のザラザラによる抵抗をどこか当てにしている部分があるので、それが無いとペン先が明後日の方向へ滑ってしまう。

ただ、この問題はペーパーライクフィルム(紙の抵抗感を再現したフィルム)を貼るだけで至って簡単に解決できるので今までは大した問題ではなかった。

純正ペン先なら、この対策だけで適度な抵抗感が生まれ「カリカリ」書けるようになる

けれど、エレペン先は例えペーパーライクフィルムを使用したとしても「ツルツル」だ。

だってペン先がツルピカの金属だから。

抵抗を感じないわけではないけれど、ペーパーライクフィルムのペーパーライクな部分がほとんど全く消えてしまっている。

ペーパーライクフィルムからペーパーライクを取ったらそれはただの「見づらいフィルム」なので全く使えたもんじゃない。

しかもこのエレペン先ツルツル問題は書きづらいだけでなくペン先を破壊する原因にも繋がる。

というのも、しっかりペンを握らないとツルツル滑ってしまうので自ずと筆圧が強くなってしまうのだ。
筆圧が強くなるという事はペン先に負担がかかるということ。ペン先に負担がかかるということは。。。アレ?どこかで聞いたような。。。

つまり、エレペン先の特徴が私の様な筆圧が強い人の場合すべてマイナスにしか働いていないのだ。

その2:接触が悪い(初期不良?)

エレペン先には、2つのペン先がついてくる。最初に使っていた1つは以上の問題点から9日程度でダメになってしまったわけなんだけれど、2本目はたった2日で使わなくなってしまった。

これは2本目を2日でぶっ壊してしまったというわけじゃない。なんと2本目は「字をまともに書く事ができる」というペン先がペン先であるための最低限の条件すらクリア出来ていなかった

「字をまともに書けない」とはどういうことか?以下の写真を見てほしい。

ペン先のストレスもあって字が結構アレなのは今は目を瞑っていただいて。「字がまともに書けない」ということがどういう症状なのかおわかりいただけただろうか?

そう、接触が途中で途切れるのだ。ちゃんとiPadの画面に当たっているにも関わらず認識されない。特に”180度回転”なんてひどいものだ

「それはもう”車”じゃなくって”東”じゃないですか」「云じゃなくって😜とムじゃないですか」

こんな症状は1本目を使っているときには出無かったので、多分、初期不良。

ちなみにエレコムは返品ポリシーがしっかりしてる企業なので、もしこんな感じの初期不良品に当たってしまったら連絡すれば交換か返金をしてくれると思う。私は面倒くさいのでいいや。

まとめ

「純正品が一番だね!!」ということを改めて学べた良い経験だった。結局、エレペン先(約1,500円)に加えて純正ペン先(約3,000円)をも買ってしまったわけだから4,500円くらいかかってる。最初から純正を買っておけば。。。

とは言っても、私のような筆圧の強い人に合わないだけで、カツカツかくのが好きな人やツルツルな書き心地が好きな人にはベストな製品なのかもしれない。

実際、エレペン先のAmazonレビューは1500件以上投稿されていてそのうちの半分以上が星5評価平均も星4.1だし、良くも悪くもエレコム製なのでAmazonにあふれる怪しい中華製品を買うよりかは数倍マシなのは確かだからだ。

とはいえ、ペン先というのは「かく」という行動にダイレクトに関わってくる部分なので、下手に冒険するより多少高いけれど安心と信頼の純正品を買ったほうがやはり良いと思う。

  • URLをコピーしました!
目次