表題の通りEchoBudsからAirPodsProに乗り換えた。AirPodsProを一週間ほど使ってみて概ね満足はしているのだが「あれ、これ買わなくても良かったのでは?」と思うところもあったので、買い替えや購入を検討している人の参考になったら幸いである。
AirPodsProを買った
先日のアマゾンプライムデーで、AirPodsProが割引されていたの買った。
セール時の価格は31,980円で定価(39,800円)より8千円ほど安いのだが、それでも値上げ前の価格より千円ほど高い。
今まで使っていたのはEchoBuds
これもまた昨年のプライムデーで買ったものだ。定価は1万2千円だが、セール時には半額の6千円ほどで販売されている。
「アクティブノイズキャンセリング対応のワイヤレスヘッドホンがお手頃価格でほしいけど、安物の中華製はなんか嫌!!」という人にはうってつけのイヤホンである。
しかし、人間の欲というものはひび割れた壺に似ていてつげどつけど満たされることはない。多くの人はひびに我慢テープやら財布の紐やらを巻き付けどうにか漏れ出さないようしているのだけれど、私の壺は人より少しひびが大きいか底が抜けてしまっているので人より早く減るし塞げない。
そうして、AirPodsProを買ってしまったわけだ。
スペック表
前置きもこのくらいにして、まずは両者のスペックの比較をしてみる。
私はオーディオ関連には疎いので、そういう人でもパッと見てわかる程度の情報を羅列する。
AirPodsPro(第2世代) | EchoBuds(第2世代) | ||
---|---|---|---|
音質 | フラット寄り | > | フラット寄り |
空間オーディオ | あり | > | なし |
ノイズキャンセリング | 最強 | >>> | 値段相応 |
外部音取り込み | ほぼ自然 | >> | 若干のノイズ |
耐水性能 | IPX4※¹ | = | IPX4 |
連続再生時間※² ³(ANC:off) | |||
ーイヤホン単体 | 5.5H(6H) | > | 5h (6.5h) |
ーケース併用 | 30h | >> | 15h (19.5h) |
ーケースの充電速度 | 5分で1時間 | > | 15分で2時間 |
ケース込みの重量 | 約55g | < | 約50g |
価格(セール) | 39,800円(31,980) | <<< | 12,980円(5,980) |
端子 | Lightning | Type-C |
※¹IPX4:水の飛沫から機器を守ってくれる程度の数値。直接水をかけてはダメ!
※²再生時間=”音楽”再生時間(私は音楽再生がメイン用途なので)
※³AirPodsPROはノイキャンと空間オーディオ双方を有効にしたバッテリー時間が表記されている。
スペックの比較
音質:AirPodsProの勝ち
AirpodsProもEchoBudsも中低音域メインのフラット寄りの音質をしている。
ただ、値段が倍以上違うので当たり前ではあるがAirPodsProのほうが全体的に音のクオリティは高い。EchoBudsではこもりがちな高音もAirpodsProではフラット寄りにしてはよく出ているし、低音域に関しては音の広がりをきちんと感じることが出来た。
ただ、私は音質にそこまでこだわりがない方なのでここに関しては他の方の記事を参照したほうが良いと思う。
空間オーディオ:AirPodsProの勝ち
空間オーディオとは、全方向から音に包み込まれるような体験をすることができる機能だ。映画やライブ映像を見ているならまるで自分がその場にいるかのような臨場感を味わうことができる。
残念ながらEchoBudsはこれに対応していないため、AirPodsProに軍配が上がる。
ノイズキャンセリング:AirPodsProの圧勝
ノイズキャンセリング(以下ノイキャン)はその名の通り雑音を消してくれる機能のことで、より音楽や映像の世界に集中することができる。今回はほとんどの人が想像しやすいであろう通学通勤ラッシュの電車内でテストをしてみた。
☆AirPodsPro
▶ノイキャンon・音楽再生無し
低中音域がほとんどカットされ、車内のアナウンスがかすかに聞こえるレベルの音しか聞こえなかった。
▶ノイキャンon・音楽再生有り
アナウンス自体に気づかないレベル。
☆EchoBuds
▶ノイキャンon・音楽再生無し
車内のアナウンスが何を言ってるかどうか聞き取れるレベル。ただ、車内の男性の話し声程度はカットされていた。
軽いノイズのようなものがかすかに聞こえ地味にストレス
▶ノイキャンon・音楽再生有り
乗換案内や次の駅のアナウンスが耳を傾ければ聞こえるレベル。
軽いノイズは聞こえない
外部音取り込み:AirPodsProの圧勝
イヤホンをかけている状態でも、周りの音を聞くことができるこの機能もAirPodsProの圧勝だった。
AirPodsProは若干のこもりがあるものの聞こえる音はほぼ自然だ。コミュニケーションも普通に取れるし、なんなら横の人の屁を聞きとることも出来た。
EchoBudsもコミュニケーションを取ることはできるがその集音力はいまいち、さらにノイキャンの時と同様ノイズも混ざってくるのでストレスを感じてしまった。
これで、わざわざ外部音取り込みをするくらいだったらイヤホンを外したほうが良いと思う。
連続再生時間(バッテリー持ち):AirPodsProの勝ち
公式ホームページから数字を持ってきたのだが、体感としては両者とも「公式ー2時間」くらいが実際のバッテリー持ちだと思う。
AirPodsProは「公式−2時間」してもケースと併用すれば一日は十分持つレベルのバッテリー持ちがある。もし充電が切れそうになっても”5分の充電で1時間分のバッテリーを充電できる”ので、バッテリー持ちのストレスはないと言っていいだろう。
一方、EchoBudsは一年使っているのでバッテリーの劣化も考慮に入れなければならないが、それにしてもバッテリーが持たない。
きちんと朝まで充電してあったはずなのだが、帰りの電車の途中でバッテリーが切れてしまった時もあった。夕方くらいにはバッテリー残量を気にしなければならないのはストレス。
スペック以外の比較
ここからはスペック表には載っていない、ユーザビリティや質感面について比較していく
接続音
どちらもスマホに接続した時にそれを確認する音がイヤホンから聞こえる。
AirpodsProの場合は。「デレーン」みたいなシンプルな音がなるのだが、EchoBudsの場合は「フォーン…iphoneに接続しました」と勝手に喋る。「しっかり接続してるな」と確認できるのはいいんだが、毎度毎度、接続する時に3秒ほど時間を取られるのは正直ストレスだ。
バッテリー残量の確認
iPhoneを使用しているならば、ウィジェットの「バッテリー」から接続されている機器のバッテリ残量を確認できることは周知のことかと思う。(andoroidは最新のOS対応のものを持っていないのでわかりませんでした!ゴメンナサイ!!😣)
両者ともバッテリーの残量をそこから確認することができるのだが、AirPodsProの場合はケース、イヤホン左・右それぞれの充電量を細かく知ることが出来るため何かと便利だ。
EchoBudsも残量の確認はできるのだが、右左のイヤホンをあわせた残量しか知ることが出来ずケースの充電残量にいたっては知ることすら出来ない。
バッテリー持ちがあまり良くない事も合わせバッテリー残量を気にする人にとってはストレスになるかも知れない。
装着感
イヤホンの装着感が自分にあったものでなければ音を十分に楽しむことは出来ないだろう。
AirpodsProは、耳に入れるというより”かける”ような装着感なので圧迫感・異物感といったような不快感がすくなく万人受けする出来。
一方、EchoBudsはサイズがAirpodsProに比べ大きく耳に何か入っている感が強く重さを感じてしまう。しかし、この耳にフィットした装着感はEchoBuds推奨の装着感であるため好みが分かれるところだろう。
操作
両者ともイヤホン単体で、一時停止・再生・音量操作・スキップの操作をすることが可能だ。
AirpodsProなら、いわゆる”うどん”の部分で、EchoBudsならイヤホンの側面をタップすることによってそれらが行える。
どちらもスマホを触ることなく、イヤホン単体で全てが完結できるのは素晴らしい。
ただ、一つ注意したいのがEchoBudsのタップ操作。
寝ながら音楽を効いている時は枕で反応してしまうし、髪をかきあげる時に少し触れた時に偶に反応してしまうなど、意図せず暴発してしまうことが少なからずあった。
Apple製品の連携機能(AirPodsPro限定)
iPhoneやiPad、Macといったapple製品はその洗練されたデザインや操作性も魅力の一つだが、ソフトウェア兼ハードウェアメーカーappleならではの連携機能もそれに並ぶ魅力の一つだ。
AirpodsProもそれは例外ではなく、複数のappleデバイスをまたぐスムーズ接続な切り替えを行うことができる。さらにiPhoneX以降ならば、先に述べた空間オーディオを自分専用にチューニングしてくれる機能も搭載している。
質感
質感は以下の通り。外観のリンクも貼っておく。
AirPodsPro:光沢感がありツルツルしている。
EchoBuds:マットでさらさらしている。
まとめ
この記事では、AirPodsProとEchoBudsを比較してきた。
結論としては、ほとんどの要素でAirPodsProが圧勝だった訳だが、
スペック表なんか見なくても、4万円のAirPodsProが1万2千円のEchoBudsに勝るのは脊髄反射レベルでわかることだと思う。(逆に劣るなんてあってはならないことだ。)
しかし、ここで忘れてはならないのが、AirPodsProで出来ることの9割はEchoBudsでも出来るということだ。
そう、ノイキャンや外部音取り込みなどの機能は程度の差こそあれどEchoBudsで事足りるのだ。しかも、EchoBudsはセール中ならAirPodsProの6分の1の価格(6千円)で手に入れることができる。
ただ、音楽を聞く動画を見るというのは自らが楽しむため・リラックスするために行うものである。それらをよりよく楽しむための手段の一つとしてイヤホンを探しているなら、EchoBudsが役不足であることは明白だ。
自分の満足感を最大化させるために「+3万4千円」を出せるという人ならば、迷いなくAirPodsProを買ったほうがいいだろう。