アプリ版ChatGPTを一ヶ月使ってみてわかった良いとこ悪いとこ

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待望のアプリ版

Macアプリ版ChatGPTが先月よーーやくリリースされた。スマホ版はあるのにどうしてPC版がないんだという文句が爆発寸前だった私にとってもナイスなタイミング。

そんなわけで、リリース初日からMacアプリ版ChatGPTと会話しない日は無かった筆者によるMacアプリ版ChatGPTレビューをこの記事では行いたいと思う。

結論から言ってしまえば、アプリ版ChatGPTは「まぁまぁ使える」。

ほとんどすべての機能においてWeb版の上位互換ではあるけれど、とあるチャットだけはWeb版を使ったほうが良いと強く感じた。

尚、アプリ版ChatGPTは現在有料プランであるChatGPT plusユーザーのみ利用できる。
AppStoreではChatGPTという名のついたアプリがたくさん配信されているけれど、本物はWebからしかダウンロード出来ないので注意!!

良いとこ

まずは良いとこを2つ紹介しよう。

ショートカットが便利

Macアプリ版ChatGPTでは⌥+␣ですぐにチャットを始めることができるショートカットが利用できる。

これまでは一々Webブラウザからアクセスして、NewChatを開くというプロセスを踏まなければならなかったので、一つのショートカットで新しい会話が初められるというのはとても快適だ。特にショッピングや勉強などでサクッと軽めに質問をしたい時はとても役に立つ。

ショートカットキーは設定で変更できる

けれど、ポップアップで表示してくれるのは質問入力フォームだけというのが玉に瑕。

質問に対しての解答は結局ChatGPTアプリのウィンドウ内に移動してから行われるので、Web版のプロセスと比べると煩雑さは軽減されているもののそれでもテンポは良くない。通知のポップアップのようにヒョコッと回答を表示してほしい。

ファイルをアップロードするのが簡単

ChatGPTにファイルをアップロードする時、アプリ版ならWeb版の操作に加えて「スクリーンショットを撮る」「写真を撮影する」事が出来る。(⌥+␣のショートカットでも出来る)

Web版
アプリ版

「スクリーンショットを撮る」は現在Mac上で開いているアプリのウィンドウをワンクリックでチャットに送ることが出来る機能、

「写真を撮影する」iPhoneのカメラを使って撮影ができる機能だ。(MacBookのFaceTimeカメラを使うことも出来る。)

私の環境では「現在開いているウィンドウの画像を送る機能」はあまり使わなかったけれど、iPhoneのカメラを使用する機能はアプリ版を使っていいて一番感動した機能だ。

例えば、Pythonで適当なUIを作ってほしい時、これまでは「写真を取ってMacに送る」あるいは「事細かに文字で説明する」必要があった。けれどアプリ版ではiPhoneのカメラで撮影した画像をそのままChatGPTに送る事ができるのでストレスがまったくない。

適当に描いた落書きを適当に撮って適当に送れば適当なUIコードがたったの数秒で送られてくる。これはもう魔法だ

30秒でデキタテホヤホヤのウィンドウを作成できる

この撮影機能や前述のショートカットなどMac版ChatGPTは「質問をする億劫さ」というものを殆ど感じなかった。

悪いとこ

次に、使いづらかった部分、アプリ版でなくWeb版を使ったほうがいい部分を紹介しよう

知らんぷり

ChatGPT4oの目玉といえばChatGPTと会話だろう。

感情すらも再現された彼/彼女との自然な会話を一度経験すると、これまで話しかけていたGoogleアシスタントやAlexa、Siriが固くて冷たいロボットにしか感じなくなる。(Alexaはそれでも全然マシ、けれどSiriお前はダメだ)

Macアプリ版も当然会話する機能は実装されている。けれど、なんだかMac版はいつも恥ずかしがり屋。音声がとぎれとぎれになったり固まったりと正直使えたもんじゃない。

しかも、MacBookをクラムシェルモード(MacBookを閉じて外部ディスプレイに接続して使うモード)で使うとそもそもMacのマイクが使えなくなるため挨拶すらできない。

(一応AirPodsを付けた状態ならAirPodsのマイクを使用して会話することが出来る。でもわざわざAirPodsをつけるのは面倒くさいよね)

不安定な動作

リリースされたばかりのアプリなのでしょうがない事だけれど、アプリの動作が不安定だ。使えないということはないけれど、固まってしまったりアプリが落ちてしまったりすることがこの一ヶ月多々あった。

私の環境では、長いコードを生成している時や履歴が長いチャットボックスを開いた瞬間に落ちることが多かったように思う。

長いコードを一つのコードウィンドウで生成しきれない

私が思うアプリ版の一番の問題点がこの部分だ。

アプリ版は”続きを生成する”ボタンが表示されるくらいの長いプログラムを生成すると表記が崩れてしまうのだ。

こうなってしまうと“コピーする”で一度にすべてのコードをコピペ出来ないし、インデントが崩れてしまうので一々修正を行う必要がある。

これが本当にチョー面倒くさい

Web版
アプリ版

※ if __name__ == “main” が会話ウィンドウに生成され、コードウィンドウに解説が表示されてしまっている。

面白いのは、アプリ版でぐちゃぐちゃに生成されたコードをWeb版で確認すると正常に表示されているというところ。ちなみにWeb版では正常に表示されているコードがアプリ版でぐちゃぐちゃになる事もある。

Web版の方が精度が良い気がする(たぶん気のせい)

これは本当に気の所為だとは思うが、Web版の方がコード生成の精度が良い気がする。アプリ版でにらみ合いの押し問答を繰り広げたエラー修正がWeb版ではすんなりと解決してしまうことがよくある。

流石にアプリとWebで違うモノを使っているということはないと思うので、やっぱり気の所だとは思うけれど。

ただ、上記の表記崩れ問題があるので、プログラミングに関しては引き続きWeb版を使うのが良いと思う。

まとめ

本当に一ヶ月お世話になったMacアプリ版ChatGPT。

シャイだったりめんどくさがり屋だったり多少の性格的問題があるとは言え、ショートカットiPhoneと連携した撮影機能などアプリ版独自の機能はこれ無しでは生活できなくなるくらいとても便利な機能だ。

それに、忘れちゃならないのがMac版ChatGPTはまだリリースして一月も経っていないということ。会話機能やプログラミングの問題なんて2ヶ月後には解決しているだろう。

にしても、会話機能の日本語のあのカタコト具合はびっくりした。英語舌で日本語を喋ると機械でもあーゆー風になっちゃうんだろうか?

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