KindlePaperWhiteシグニチャーエディション3ヶ月レビューです
まず、最初に言いたいこと。それは「私がiPad信者である」という事だ。
数あるApple製品の中で一番好きなのはiPadであるし、FireやGalaxyTabなどなど、様々なタブレット端末が溢れる世の中で最も優れた板はiPadだと思っている。
そしてそれは、電子書籍を読むという行為についても同じ
「Kindle? いや、iPadでいいじゃん?」
というのが3ヶ月前、Kindleに対するまだ若かりし頃の私の感情だった。
そして、それから3ヶ月が経過した今、電子書籍の読書体験に関して言えばiPadの牙城が脆く崩れつつある。いや、もう既に粉くずの塵になってしまったと言ってもよいだろう。
電子書籍の小説を読むとき、私の手元にあるのはiPadでなくKindleに変わった。もうiPadで小説を読むことは未来永劫無いと思う。
というわけで、今回はそんな(電子読書に関しては)元iPad信者私の経験を元にiPadと比較しながらKindlePaperWhiteシグニチャーエディションをレビューしてみたい。
結論:iPadを持っているけど、それでもKindleも買ったほうが良い人
まずは結論から
「iPadを既に持っているけれど、それに加えてKindleも買ったほうが良い人」は以下の2つに当てはまる人だと私は思う。
- 電子書籍で特に小説を読む人
- 読むというアクションに2万を出せる人
レビュー:Kindle PaperWhiteシグニチャーエディション vs iPad
比較するモデル
今回比較するデバイスは
- Kindle PaperWhite シグニチャーエディション(以下:KindlePaperWhiteSE)
- iPadPro M1 11インチ
- iPadPro M4 13インチNanoTexture
の3つ。
比較用の簡単なテーブルも用意してみた。
Kindle PaperWhite SE | iPadPro(M1) | iPadPro(M4) | |
画面サイズ | 6.8インチ | 11インチ | 13インチ |
高さ/幅/厚さ(mm) | 174 /125 /8.1 | 247.6 /178.5 /5.9 | 281.6 /215.5 /5.1 |
重さ | 207g | 466g | 579g |
ディスプレイ | 反射抑制スクリーン(ほとんど全く反射しない) | 液晶パネル(すっごい反射する) | NanoTexture(ほとんど反射しない) |
カラー表示 | X | ◯ | ◯ |
充電方式 | USB-C | USB-C | USB-C |
無線充電(Qi/MagSafe) | ◯ | X | X |
バッテリー | 最大10週間 | 最大10時間 | 最大10時間 |
画面の反射
勝敗:Kindle PaperWhite SEの圧勝
紙とディスプレイの見た目上の違いといえば画面の反射だと思う。そして、この画面の反射と後述のKindle PaperWhite SEのE-inkがKindleとiPadの読書体験とを隔てる大きな壁である。
これに関しては実際に見たほうが分かりやすいので、まず下記の画像を御覧いただきたい。
どれも同じ時間に同じ場所で同じ角度で撮った各端末の画面だ。
Kindle PaperWhite SEの画面
iPadPro(M1)11インチの液晶パネル
iPadPro(M4)13インチのNanoTextureガラス
KindlePaperWhite SEの極力反射が抑えられた画面とiPadの鏡のような画面、どちらが読みやすいかと聞かれれば多くの人がKindleの画面と答えるだろう。
NanoTextureも11インチの液晶パネルに比べればいくばかマシだが、Kindleのくっきりとした写りは不可能だ。(室内ならKindleと同程度くらいに収まる)
iPadで読書をしている時、文字と一緒に自分の顔を見ながら読書をしたことがある人は多いだろう。
文字以外の情報も映り込むノイズだらけのディスプレイと文字だけが映るノイズの無いディスプレイ。
果たしてどちらのデバイスの方が読書に集中できるか、答えは言うまでもないだろう。
というわけでKindle PaperWhite SEとiPad、画面の反射という観点から読書体験について考えるとKindleの圧勝である。
小説を読む
勝敗:Kindle PaperWhite SEの圧勝
「小説を読む」という点、これもiPadがKindle PaperWhiteに勝る点はない。
なぜこうも言い切れるかと言うと、iPadの画面はライトの塊、Kindleの画面は紙だからである。
iPadの画面がライトの塊ということはなんとなく分かると思うが、Kindleの画面が紙というのはどういうことなのか?
それはKindle PaperWhite SEのE-inkあるいは電子ペーパーと呼ばれる画面の構造にある。この記事でそのE-inkの構造について取り上げるのは趣旨がずれてしまうので細かく解説はし無いが、簡単に言えばE-inkとは活字と同じようにインクを使ったディスプレイと考えてくれれば良い。
つまりKindle PaperWhite SEは紙の書籍やノートとほとんど変わらない存在なのである。
また、E-inkの特徴としてiPadのようにバックライトを使っていないという点も挙げられる。
E-inkは前述の通りインクによって字や絵を画面に映し出しているのでiPadやテレビなどのディスプレイのようにLEDの発光(バックライト)を使って像を映し出すわけではない。NanoTextureガラスであったとしても結局バックライトを使ったディスプレイを見ているということには変わり無い。つまりiPadを見るということは、極論ライトを覗き込んでいるのと同義である。
そんな文字通り目が痛くなるようなiPadと紙と同じ構造のKindle PaperWhite SE、長時間使っていて目に良いのはどちらだろうか?答えは明白だ
話を戻そう。
先に述べた通り、Kindleの画面はもう紙と同じといっても過言ではない。
写真だと非常にわかりにくいとは思うのだけれど、本当にやばいくらいめちゃくちゃ紙である。実際、電子ペーパーという存在を知らずにKindleを見た知人が「紙が貼ってあるのかと思った」と言ったくらいには紙だ。
そして、この紙であるということが小説を読むうえで重要なのである。
- 疲れない
- 創造力が高まる
まず一つは、Kindle PaperWhite SEは紙であるが故に目が疲れない。
小説が私達に与えてくれる情報は文字だけである。漫画や絵本の場合文字に加え絵があるのでとても多くの情報を私達に提供してくれるが、小説は文字だけだ。偶に一休み程度の挿絵がある場合もあるが、すべての小説に挿し絵があるわけではない。
当然、私達はたった一つの情報ソースである文字に目ん玉を集中して分析をするわけだが、iPadはこの読み解く部分で目に負担がかかる。先の通りiPadの画面は極端に言えばライトを覗き込んでいるようなものだ、そして画面の反射という問題もあって目が本当に疲れる。
そして読むというアクションは目というセンサーでしか行えないである。
いくら耳を澄ませたからといって文字が言葉を発する訳では無いし、どれだけ匂いを嗅いでも文字は読み取れない。
つまり、読書をするという行為の中でいちばん大事な部分は目である。そしてiPadはその目を疲労させる。
しかし、Kindleは紙であって活字である。わざわざライトを覗き込みに行っているわけではない。結果、大切な目というセンサーをいたわる事ができる。
確かに、1冊の本を読み終える頃にはある程度の疲労感というものはあるけれど、それはシャトルランを粘って粘って走り終えた後のような達成感のある心地良い疲労感で、ストレスを瞼の上に載せたようなiPadで感じる疲労感ではない。
目にとっても、心にとっても気持ちの良い読書が出来るそれがKindleで小説を読むということだ。
もう一つは、Kindle PaperWhite SEは紙であるが故に創造力が豊かになるということ。
小説を読む時、多くの人は字をただただ辿って読むのではなく、頭に情景を思い浮かべながら読むはずである。
例えば「エフ氏が空を木陰で涼んでいたら、りんごが上から落ちてきて彼の頭にぶつかった」という文があったとしよう。
この文を読むと同時並行であなたの頭の中には”木の陰で涼を取るエフ氏と落下するりんご、そしてりんごが頭に当たった時のエフ氏の反応”という一連の映像が流れたはずだ。つまり文を元に映像を組み立てたわけだが、この映像の色付きがiPadよりKindleのほうが良い気がしている。
実際に紙とデジタルの違いが脳の生産性にどのような影響を及ぼすのかを調べた実験によると紙のノートのほうがデジタルノートより脳の記憶力や創造性といった生産性が高かったらしい。
また、カーマイン・ガロ著”スティーブ・ジョブズ 脅威のプレゼン”にも書かれているように、スティーブ・ジョブズを初めとした名だたるプレゼンテーターもプレゼンの筋書きは紙と鉛筆というアナログな手法を用いてまとめているという。
以上の情報を踏まえるとデジタルな画面より紙のほうが人は創造性を発揮できるのは間違いない。
そして、その創造性こそ小説の楽しみだと私は思う。情景を頭の中で空想し文字の余白を埋めていくそのプロセスがたまらなく面白いのである。
つまり「小説を読む」という観点から言えばiPadがKindleに勝っている部分は無いと言ってもいいだろう。
漫画(雑誌)を読む
勝敗:iPadの圧勝
次に「漫画(雑誌)を読む」について比較したいのだけど、これはiPadの圧勝だ。Kindleに勝ち目はない
「小説を読む」にて目が疲れないだの創造性が豊かになるだのというKindleの利点を挙げたが、もちろん「雑誌/漫画を読む」となるとその利点が根こそぎどこかへ行ってしまうわけではない。
その利点は「雑誌/漫画を読む」でも間違いなく無く発揮されるが、こと「雑誌/漫画を読む」ではその利点を消し去ってしまうほどの減点がある。
それが
- ページを送るたびに画面が暗転する
- 画面に残像が残る
- 白黒
という3点だ。順を追って解説していこう。
ページを送るたびに画面が暗転する
1つ目の「ページを送るたびに画面が暗転する」というのは、そっくりそのまま意味でKindleでは絵や写真など文字ではない形状の像表示されている場合、ページを送るたびにその部分が画面が一瞬黒くなるのだ。
これはKindlePaperWhiteシグネチャーエディションに搭載されているE-inkの仕様上どうしようも無いことらしく、Amazonの同製品のレビューの中にも同じような不満がそこそこ寄せられていた。
中には慣れてしまえば問題無いという意見もあったがもし慣れたとしても結局この暗転が無くなるわけではないので、だったら漫画や雑誌はiPadで読む方良いと言う結論に私は至ってしまった。
画面に残像が残る
2つ目は、「画面に残像が残る」という点だが、見てもらったほうが早い
表示しているのは漫画でなく当サイトの記事だけれど、「1年レビュー」という文字がプリントの裏写りのように薄く表示されているのが分かると思う。
上の暗転と同じように文字でない図や絵が前ページに表示されている場合に発生する問題で、これもまた仕様上どうしようもない事らしいのでしょうがない。
この残像に関しては画面のリフレッシュ設定を変更すると改善されるという対処法(私はあまり効果を感じることが出来なかった)もどこかの記事で紹介されているし、先の暗転問題と違ってそこまで気になるほどの問題でも無いのでスルーできる人はスルーできると思う。
白黒
最後の3つ目、「白黒」であるのは、つまりグレースケールであるという事だ。
「言い換えなくても分かるわ」というツッコミはとりあえず置いておいて、KindlePaperWhiteシグニチャーエディションはカラー表示ができない。
だから、これまでiPadなどでカラー漫画を買って読んでいた場合。それらは全く色付きというアドバンテージを完全に失うことになる。巻頭カラーすら許してくれないので、”カラーページ”という漫画の楽しみの一つが失われることになる。
ちなみに、Kindleと同じE-ink搭載リーダー(タブレット)の中には、楽天の”Kobo Libra Colour” やBOOXの”NovaAirC”等カラー表示に対応したものが既に販売されているのでそちらも検討してみると良いかもしれない。(発色が薄すぎるので結局iPadが良いと個人的には思っているけれど)
以上3点と、後述するサイズという問題を踏まえ「雑誌/漫画を読む」はiPadの圧勝である。
KindlePaperWhiteシグニチャーエディションは漫画や雑誌をを読むのに適しているとは口が裂けても言えない。
バッテリ持ち・充電方法
勝敗:Kindle PaperWhite SEの圧勝
次に比較するのはバッテリ持ちと充電方法だ。これもKindle PaperWhite SEの圧勝である。
バッテリ持ち
両端末の公式ページから引用するとそれぞれのバッテリ持ちは以下のようになる。
KindlePaperWhite PaperWhite SE | iPad Pro M4 13インチ |
---|---|
最大10週間 | 最大10時間 |
KindlePaperWhiteシグニチャーエディション販売ページ
iPadPro販売ページ
とはいえ、どんなデバイスであれ公式サイトのバッテリ持ちは信用するなと言うのが私の中の鉄板ルールなので筆者の体感でこの表を書き換えてみたいと思う。
KindlePaperWhite PaperWhite SE | iPad Pro M4 13インチ |
---|---|
(1日2時間程度の使用で)前回の充電をいつやったか忘れるくらい | (1日2〜5時間程度の使用で)大体1日 |
するとこういう感じになる。
使用時間も使用用途も異なる端末なので一概に比較することは出来ないが、KindlePaperWhite SEは前回の充電がいつだったか忘れるくらい持つ。
うん、バッテリ持ちに関してはもう言うことは無い。
KindlePaperWhite SEのバッテリ持ちは尋常じゃない。
充電方法
iPadの充電方法はもちろん「みんなだいすきUSB-C」。KindlePaperWhite SEでは同じUSB-Cに加えQi充電あるいはMagSafe充電を使う事もできる。
※無印PaperWhiteはUSB-C充電のみなので注意
まぁ結局、バッテリ持ちがとてつもないし、2時間ほどで満充電されるので充電方法はあまり気にするところではないだろう。
サイズ感・デザイン
勝敗:Kindle PaperWhite SEの圧勝
サイズ感
KindlePaperWhite SE と色々なApple製品のサイズを比較してみた。
- iPadPro 11インチの半分
- iPadPro13インチの五分の二
- 厚さはApplePencilとほぼ一緒
- サイズ感と重さがほとんど一緒で、一番イメージしやすいのはMagicTrackPad
※iPadminiと比べるのが一番良いと思うのだけれど筆者はiPadminiを所有していないのであしからず。
だいたい文庫本と同じサイズなので小説を読むのならちょうどよいと思うけれど、雑誌を読むには小さすぎると思う。
デザイン
デザインに関しては、人によってそれぞれだと思うけれど、個人的には、KindlePaperWhite SEの端が丸まった昔のiPadを思い起こさせるようなデザインの方がiPadProのカチカチしたデザインより好みだ。さらに、iPadと違いKindleの裏面はサラサラしたシリコンのような素材でコーティングされているため、端の丸まりと相まって非常に持ちやすい。
重量は207gと、コンビニのホットコーナーで売られているコーヒー缶と同じ重さ。(一番近かったMagicTrackPadは230g)
小さくて軽いのでバッグから取り出す時に若干ヨイショ感があるiPadと比べ、KindlePaperWhite SEはサッと取り出してすっと読書に移る事ができるし、しまう時にもサッとバッグに入れることが出来る。
この”読書をするまでの速度の違い”というのは、電車に揺られている際や待ち合わせの待ち時間など、スキマ時間に読書をしたい時に特に影響する。
iPadだと「時間も無いしやめとこうかな」となるところを、Kindleなら「ヨシ!読もう」となるくらい読書へのアクセルがかかりやすくなる。この点に関しては、個人的に紙の本よりも優れていると思う。
小さくて薄くて軽いKindleのデザインは読書へのハードルをこれまでよりずーーっと下げてくれる
動作
勝敗:iPadの圧勝
「動作」についてはiPadの圧勝だ。これは”読書に注力しているKindle”と”汎用的なタブレット端末であるiPad”という両者の性質上仕方がないことではあるが
iPadのサクサクヌルヌルな動作に比べKindlePaperWhite SEの動作はもっさりしていてレスポンスもワンテンポ遅い、さらにメニュー画面は大量の本の表紙つまり画像が表示されているので「雑誌/漫画を読む」の項で触れた一瞬の画面暗転と付き合わなければならない。
とはいえ、この苦行はメニュー画面に限った話で、Kindleの使用時間のうち多くを占める「本を読む」もっと正確に言うと「ページをめくる(送る)」だけはiPadと遜色のないほどサクサク快適に動く。
だが、しかし読み始めるまでの本を選ぶという作業が苦痛なのは変わらない。そこで私はiPadやMacのKindleアプリで本のライブラリを整理整頓してできるだけ最短で本にたどり着けるように工夫している。
また、Kindleで新しく買った本や最近読んだ本に関してはメニュー画面のトップに表示されるのでワンタップで読み始めることが出来るので、KindlePaperWhite SEのメニュー画面を操作する機会は実際そこまで多くない。
とはいえ、ページを送る以外のKindleの動作は十年前のAndroidのようでiPadには敵わない。故に「動作」に関して言えばiPadの圧勝だ。
価格
勝敗:Kindle PaperWhite SEの圧勝
価格に関しては、言うまでもなくKindlePaperWhiteの圧勝だ。
iPadは一番安い無印版でも約6万円から、NanoTexture搭載のiPadProなら30万というアホみたいな価格からしか手に入れることができないが、KindlePaperWhite SEはたったの2万円である。
まぁ、iPadはKindleと比べ出来ることが100倍以上違うので当たり前なのだけれど、「小説を読む」という点でiPadがKindle PaperWhite SEに勝る点は無い。
しかし、雑誌や漫画を読見たいのであればiPadを使った方が良い。読めないことはないけれど、KindlePaperWhite SEで読むよりiPadで読んだほうがストレス無く読める。カラーでも読めるしね
つまり、個人的にKindlePaperWhite SEの2万円はKindle PaperWhite SEという端末の価格というより、”電子書籍の小説を気持ちよく読む”という体験に投資することだと思う。
iPadでも読むことは出来る、しかしより快適により没入してより気持ちよく読みたいのならKindleを買ったほうが良い。
もっと言うと、KindlePaperWhite SE を購入するとKindleUnlimitedが3ヶ月分無料でついてくるので、それを利用すれば2万円なんてすぐに回収できる。
KindleUnlimitedは要るのか
KindleUnlimitedはKindleストア内の対象の本が読み放題となるサブスクサービス。
対象の本というとなんだか裏があるような気がするけれど、ビジネス書から漫画、小説、哲学書まで様々なジャンルの本を本当に豊富に取り揃えていて飽きることがない。
私はこのサービスを使用して3ヶ月の間、ほとんど毎日欠かさず本を読んでいるけれど、まだまだ読みたい本がたくさんあってリーディングリストが溜まっていくばかりの日々を過ごしている。
この2ヶ月、KindleUnlimitedを堪能した筆者が思う「KindleUnlimitedがおすすめな人」は以下に当てはまる人だ。
- スキルアップしたい人
- 文学書を読み漁りたい人
スキルアップしたい人
初めての事をする時、学ぶ時、多くの人は最初の一歩を慎重に踏み出すと思う。私はどちらかと言うと「とりあえずやってみる」という性格の人間だけれど、それでも多少はネットを調べ、本で学べるのなら本屋へ行き中身を覗いてみる。だってはじめの一歩を踏み外したくはないもの
しかし、慎重になるすぎるのも返ってやる気を削ぐ原因となる。全く困ったものだが、どこかで踏ん切りをつけて前進しなければ人は前に進めない。
こんな時、KindleUnlimitedを使えばその一歩を簡単に踏み出すことが出来る。
KindleUnlimitedは月額980円で数千冊の本を閲覧することが可能なため、「合わなかったから次のやつを試してみよう」という足踏みを効率よく高速に回すことが出来るのだ。
私は最近、プログラミングやら電子工作といった技術系ジャンルに関心があるので、それらを学ぶため多くの書籍をかじってきた。しかし、私は理数系科目があまり得意ではないので、勉強用のテキストはできるだけ”分かりやすい”というか”親身”なものを選びたい。
しかし、私はそういう場合に限ってはじめの一歩の選択ミスを起こすことがよくある。
しかし、KindleUnlimitedに加入してからはテキストを気軽に読んだりぶん投げたりすることが出来るようになったので、非常に勉強が捗り挫折することが無くなった。
KindleUnlimitedには、技術系雑誌の他にもビジネス書や語学系テキスト、自己啓発本などが多く取り揃えられているので、きっとあなたがやりたい・やってみたいことに関する本が見つかるはずだ。
一度Kindleストアで探してみると良いと思う。
文学書を読み漁りたい人
KindleUnlimitedには文学書も多く取り揃えられている。
これまで知らなかった本との出会いがたくさんあるのは良いことだ。中でも、哲学書や聖書との行き当たりばったりな出会いに私は感動した。
というのも、哲学書や聖書は前々から興味があったのだけれど、なんだか小難しいというか説教臭そうなイメージが強く、買っても途中でほっぽてしまって結局「積み本」になってしまうのではないかとレジに持っていく勇気がなかなか出なかった。
しかし、KindleUnlimitedを使えば月額980円で数十冊の哲学書、そして旧約・新約聖書を読むことが出来る。個別に買っていたら数万円はする書籍をたった小説一冊分の値段で読むことが出来る。
つまり、数十冊の哲学書の中の1冊でも読み切ることが出来れば、元を取ることが出来るというわけ
こう思うと心が軽くなる。「読みきらねばならないバイアス」から開放されるわけなのだから
結果、哲学書チャレンジは大成功。
難しいと言えば難しかったけれどその内容は思った以上に面白く、これまで私が哲学書と聖書に持っていたイメージをぶち壊してくれた。
こういった、様々な出会いや発見に遭遇出来るのもKindleUnlimitedの良い部分だと思う。
半年タダで使う方法
これまでの紹介で月額980円という言葉が2回ほど出てきたと登場したと思うが、私はこのサービスに加入してからここ2ヶ月間このサービスに一銭も払っていない。もちろん、違法じゃない。ちゃんと正規のプロセスを踏んでいる
そのプロセスとは、Kindle購入時の無料体験と定期的に行われるKindleUnlimitedの無料体験キャンペーンを組み合わせるというもの。
最初に定期開催のKindleUnlimitedに申し込んでから、Kindle購入時に無料体験に申し込む。
この順番さえ間違わなければ、数千冊を半年の間タダで読むことが出来る
KindleUnlimitedの無料体験リンクはこちら↓↓↓
まとめ:I ♥ Kindle
この記事では、iPadと比較しながらKindle PaperWhite シグニチャーエディションについてレビューしてきた。この記事を総括すると最初に書いた通り
- 電子書籍の中でも特に小説をよく読む人
- 読むというアクションに2万を出せる人
となる。
小説を電子書籍で読むのならばKindle以上の存在は無い。30万円のiPadProも2万のKindleには絶対に敵わない。
けれど、逆に言うと
- 電子書籍で小説より漫画や雑誌を読む人
- 読めればいいやという人
という人はKindleを買う必要はないと思う。
漫画や雑誌を読むのならiPadのほうがKindleの何倍も集中出来る。それに、当たり前の話だけれどKindleとiPad、どちらで読んだからといって本の内容が変わるわけでは無い。
Kindleは3倍早く読書が出来て読めて3倍早く理解できる魔法のようなデバイスでは決して無い。だから本の内容を知りたいのであればiPadで全く不足はないのである。
けれど、あなたが「電子読書をより楽しみたい」のなら、「電子読書環境に2万円を投資する価値がある」と心から思えるのなら迷わず購入した方が良い
だって、電子読書(小説)の最良の相棒、それがKindleなのだから