12月8日に行われた世界最大級のゲームの表彰式展「TheGameAwards(以下TGA)」。
ゲームの表彰のみならず今後リリース予定のタイトルも発表されるTGAはゲーマにとって最も楽しみなイベントの一つだ。
年々ゲームに触れる機会が少なくなっている私だけれど、それでもゲームを愛する一人の人間として年末のTGAは欠かせない。E3がボロボロになってしまったのでなおさら。それに加え、今年のTGAでは今私が最も楽しみにしている「あるタイトル」が発表されるかもしれないという噂がネットで飛び交っていたので非常に楽しみだった。
そんな今年のTGA2023 私の感想
スターフィールド
今年のゲーム・オブ・ザ・イヤー(GOTY;今年を一番代表するゲーム)は結局バルダーズ・ゲート3だったけれど、去年の段階じゃ2023年のGOTYはベゼスダのスターフィールドか任天堂のゼルダの伝説ティーアーズオブザキングダが有力視されていたように思える。
かくいう私もスターフィールドの発売前までは「GOTYはスターフィールドしかないだろう」ぐらいに思っていた。GOTYの常連安心安全信頼のベゼスダならきっとすごいものを作ってくれるだろうと
けれどスターフィールドはノミネートすらされず。
…
うん、まぁ妥当だと思う。
FINALFANTASY XIVの受賞とDLC2種発表
私が今年最も楽しみにしていて最も遊んだタイトルの一つFINALFANTASYXVIはベストスコア&ミュージック部門を受賞。
確かに今作は「To Sail Forbidden Seas」や「Find the Flame」など耳に残るかっこいい音楽が多く、中でもシドのテーマとか昔のFF曲っぽくて隠れ家に帰るのがいつも楽しみだった。個人的には前作ではDLCの一部の曲のみ担当されていた植松伸夫さんの曲が入っていたのがとても嬉しかった。
FF16が受賞したのは本当に喜ばしいことだ。7年ぶりのナンバリングタイトルだし、発売前から色々荒れていたゲームなのでなおさら
けれど、この頃のFFのオフラインナンバリングタイトルはゲーム内容が霞んで音楽だけが評価されることが多い(すぎる)と思う。FF13の「閃光」とかFF15の「Somnus」とか
音楽だけ評価されるのがおかしいと言っているわけじゃない。音楽はゲームに彩ってくれる大きな要素の一つだし欠かせないもだと思っている。
けれど、ゲーム内容ももっと評価を受けてほしいという気持ちもある。
私は、FFは挑戦し続けるタイトルであると私自身は思っている。だから別に「スクエニがこれが今回のFFです。」というならコマンドでもATBでもオプティマでもパラダイムでもドレスチェンジでもパルスのルシがコクーンでパージであってもファルシであっても解放者であってもファブラノヴァクリスタル…etcであっても全然良い。むしろどんとこいだ。
けれどそんな私でさえ、FF16は前作15から7年越しに発売されたタイトルとして見ると平凡という感じは歪めなかった。確かに挑戦したタイトルであったけど地味すぎるというかなんというか。
FF16について語ると長くなるのでそれはまた別の機会に。
とりあえず受賞おめでとう。
それと、シナリオ拡張DLCも2つ発表されたので売ってしまったPS5を買い直して早くやってみたい。
FINAL FANTASY VII REBIRTHの続報
ファイナルファンタジー7リメイクシリーズの第二弾。FF7リバースのテーマソング発表トレーラーも発表された。
映像にはシドやらダインやらザックスやらジュノンやらタイニーブロンコやらゴールドソーサーやら新情報が満載で原作ファンとしては発売が楽しみな限りである。
映像の最後にもある通りシナリオ収録は忘らるる都まで。FF7を伝説と至らしめたあのシーンも気になるところだけれど、個人的は古代種の神殿の馬乗りシーンやら好感度イベントが現代の画質でどう描かれるかも注目だ。
逆張りのスクエニ
それは、私がTGAで一番興奮しそして一番落胆した瞬間だった。
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突然だけれど私は、この世界で一番愛しているゲームはなんですかと聞かれたら
こう答える。
それはFINALFANTASY IXだと
魅力的な世界観とキャラクターたち、そして命と愛と涙とクリスタル。FF9こそRPGの至高でありまさに完成形だと
・
少し時を戻そう。
すべての発端は2年前のある事件から始まった。NVIDIAのクラウドゲームサービスから未発表タイトルのリストが流失したという事件。
最初はいたずらか本物かの線引が怪しいリストだったものの、リストに載っていたタイトルが次々に実に発表・発売されていき、多くのゲーマーたちは確信した「これはホンモノなのだ」と。そして、そのリストには2000年にPSで発売されたFINALFANTASY IXのリメイクタイトルの名も記されていた。
同年、突如FF9のアニメ化が発表。さらに今年春には現FFシリーズプロデューサー北瀬佳範さんが雑誌か何かのインタビューにて「今年は16とリバースの他にもう一つビックなお知らせがある」と発言した。
そして来たる2023年12月8日。FF16とFF7リバースの発表の後FF熱が最高に高まっているその瞬間、TGA司会のジェフキーリーさんが「もう一つファイナルファンタジーで嬉しいお知らせがある」と言った。
そしてある映像が流れる。
映し出されたのは空
そして黒い羽が舞い落ちていく…
そうして画面が一度白転しバスターソードが映る…ん?
そして次の瞬間剣の背後から顔をのぞかせたのはすっごい洋ゲーチックなキャラクター…
私は口をあんぐり開けたまま。
画面はなんだかチラチラ進み、最後にはAPEXLEGENDS&FINALFANTASY VII REBIRTHの文字が
私は叫びたかった。ふざけるなと言いたかった。初めてスクエニを呪いそして泣いた。
何がビックなお知らせだ!!何が嬉しいお知らせだ!!そこはFF9リメイクだろうがヨォ!!
空と黒い羽といったらリンドブルムゲート前の黒のワルツ3号とビビのあの名シーンだと思うだろ!!
証拠はもう揃ってんだよ。早く発表してくれよ。FF9リメイクはどうしたんだよ
こう文字にすると俄然悲しくなってくる。せっかく立ち直ったのに
もー勘弁してくれよ、
というかAPEXのユーザー層とFFのユーザー層ってまったく違うと思うんだけど。年々老化が進んでいくFFのユーザーに、FPSをプレイしている若年層を取り込みたいという狙いは分からなくもないのだけれど。けれど、ここで発表するのは違うだろ。
コジマ監督の新作OD
”A HIDEO KOJIMA GAME”この文字列だけで会場が歓声に包まれた。
メタルギアやデスストランディングなどで世界的に有名なゲームクリエイター小島秀夫監督の最新作ODのティザートレーラーが公開。
「やさしいキツネとおしゃべりなカニと狂ったクジラを食べて物売り…」訳の分からない文字列をソフィア・リリスさん、ハンター・シェイファーさんなどが演じるキャラクターが読み上げるというティザーは怪しくも引きまれる存在感のあるトレーラーだった。
たぶんこの不可思議な文字列は、フェイシャルアニメーションを作る際に読み上げる台本ではないだろうか?昨年?一昨年?のTGAの企画の一つに「コジマヒデオブレインストラクチャー」というSpotifyのポッドキャストがあったけれど、その中でフェイシャルアニメーション作る作業の中で”意味不明なセリフを言わされた”みたいな下りがあったと思う。
これまでの小島作品はプレステで発売することが多くXBOX専売の作品は多分なかったと思う。監督がTGAの中でおっしゃられていた”全く新しいスタイルのゲーム、いや新しいメディアの創造”という言葉に期待が高まるばかりだ。
スターフィールドのためだけに買った私のXBOXseriesXがようやく日の目を見ることになりそうだ。